この映画に出てくるヴィレッジ(村)は村人同士が家族のように生活し愛し合い争うこともない。しかし村の掟をやぶると“彼ら”がやってくる。

「森に入ってはならない、不吉な赤い色を封印せよ、警告の鐘に注意せよ」

しかし、ひとりの若者ルシアスが、村にはない医薬品を手に入れるために、禁断の森を抜ける許可を申し出た・・・

平和で幸せなヴィレッジ、しかしいつも恐怖と隣り合わせの生活・・・そんなヴィレッジで物語は進んでいく。
いったいいつなにが起こるかわからなくハラハラドキドキさせられた。静かなシーンでいきなり物音がしたと思うとその後ろに…というような冷や汗が出てしまうようなシーンがたくさんあった。

ストーリー的にも最後まで展開のわからない内容だから、ずっと見入ってしまう。
中でも一番印象に残ったのは登場人物、アイヴィーとルシアスの深い愛だ。ルシアスを救うために目の見えないアイヴィーが森を抜ける決心をする。障害をもっていながらも愛する人のために“彼ら”に立ち向かおうとするアイヴィーの姿にはとても感動した。
こんなにも深く熱い恋愛をしてみたいものです。

text by...  まつたけ三昧

2004/09/27